最近、よく通る幹線道路に何年もかけて掘っていたトンネルが繋がり、とっても便利になりました
勢いよく、開通2日めに通ってみたのですが、如何せん砂埃がひどくて
窓なんて絶対に開けれないし、バイクの人はさぞかし、視界が悪くて耐えられない。。。
高速道路を通行していて、目につくトンネルにあるあの巨大扇風機
ここに欲しい~、今すぐ欲しい~
って、あれって扇風機?換気扇?
「ジェットファン」と呼ばれる巨大扇風機
都市部の慢性的な交通混雑を緩和するための新たな試み「大阪都市再生環状道路」や
首都圏環状道路でも日々整備中ですが、
そのあちこちに、長短様々なトンネル
海を潜り、山をえぐって、谷間を抜ける
km単位の長ーいトンネルになるとこの「ジェットファン」がついています
その役割は・・・
①外気を取り入れ、車両からの排出ガスを外に押出す
②外部からの空気を入れて二酸化炭素などの濃度を低下させる
③有害物質が蓄積されると、健康被害はもちろんのこと
視野の低下につながり、落下物・前方などに気づくのが遅れ、大事故に繋がります
ほかには、万が一のトンネル火災時に黒煙を速やかに外に出すなどもあります
ジェットファンの設置方法
設置は、一箇所に2ケ、並列に並べます
これを、数百メートルごとに配置
その際は、勾配など諸々に条件によって間隔は変化します
アクセルを踏む場所が、実は有害物質が発生しやすいとされ、そのような箇所は間隔を狭く設置します
逆に、アクセルを踏み込まなくてもいい場所は設置間隔は広くします
空気の流れは車の進行方向と同じです
ジェットファンのスペック
画像
日本で初めてジェットファンを製品化した会社が、三井三池製作所という会社で、
日本のほとんどのトンネルでこちらの製品が使用されています
そのジェットファン「高風速型JF-600X」のスペックをご紹介
サイズ:口径600mm x 全長3,000mm x 外径800mm
平均風速:35m/秒以上
吐出風量:10.9立法メートル/秒以上
通常タイプの「JF-600」では、平均風速が30m/秒以上、
吐出風量は9.3立法メートル/秒以上。口径が1,000mmを超える巨大サイズであっても、平均風速は30~35m/秒以上と変わりありません。
ちなみに、風速30m/秒とは・・・
台風の被害でたとえると、雨戸や屋根が飛ばされ、建付けがしっかりとしていない家屋が倒壊、電信柱も倒されます。
そして風速35m/秒になると、自動車や列車が横倒しになる程の威力です。
とはいえ、通常の場合は、走行する車両が生み出す送風効果もあって、ある程度の換気が確保されているので、それほどの風力は発生していません。
反対に渋滞など車両のスピードが低下し、換気の効率も落ちた際に、ファンはたくさん仕事をするようになっています。
いずれにしても、台風並みの威力の風を発生させて、トンネル内の換気をして、
きれいな空気が保たれているんですね
皆さんも今度、トンネルを通行の際はあの大っきな『ジェットファン』を見上げて効果を実感してみて下さい(´∀`*)ウフフ♪