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真田幸村ゆかりの地◆九度山「真田紐」編◆

カテゴリ : FJ CRAFT的リコメンスポット
こんにちは、SNS担当の田上です。
最強寒波の到来から冬本番!寒い日々が続きます。
今年も雪が積もりそうですね。スタッドレスタイヤの購入を考える今日この頃(。-`ω-)

さて、前回ご紹介した「九度山・真田ミュージアム」に引き続き、今回も真田幸村の足跡を辿りながら九度山エリアをご案内したいと思います。

訪れたのは「真田紐工房」
ここでは真田紐(さなだひも)の織り体験をすることができます。
早速お邪魔してみましょう(=゚ω゚)ノ



九度山真田紐研究会が発足したのは約6年前
真田紐の再生を目的に、九度山町が織り方を教えるボランティアを育成したのが始まりで
最初は公民館での体験から始まったそうです。

昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送で観光客が増えたため
実際に紐を織っている所を見れるような場所を探してこの工房で運営することになったのが1年ほど前。

こちらでは真田紐づくりの見学は勿論、織り体験、真田紐の販売などを行っています。

趣のある建物の中に足を踏み入れると、織機や手仕事の道具が沢山。
機(はた)を織るリズミカルな音と朗らかな笑い声が聞こえてきます。
中で作業しているのは有志の皆さん。



体験の前に、まずは
~真田紐ってどんなもの??~

機(はた)などを使って、縦糸と横糸を平たく織った紐
紐ですが、織って作るのでとっても幅の狭い織物とも言えます(=゚ω゚)ノ
平織り(一重)または袋織り(二重)構造のこの紐は、伸びにくく丈夫なことが特徴
荷物のくくり紐や甲冑の装着、刀の柄巻きや下げ緒などに幅広く使われていました。

※‟組紐(くみひも)”と混同されることもありますが、組紐は細い絹糸や綿糸を編んで織り上げた紐のことで、製法も形状も全く異なります。
ちなみに組紐は身分の高い人が装飾品として用いたと言われます。


戦国時代には武将たちが家ごとの家紋のように、それぞれに決められた柄の真田紐を使い
刀の下げ緒に用いることで戦場での遺品回収の目印にしていたと言われています。
千利休も茶道具の桐箱にかけるくくり紐に真田紐を用いたされていて、それが各家や茶道の流儀にも用いられ
約束紐(やくそくひも)という独特の文化の基となったとの説があります。

現在も真田紐は様々な用途に使用され、海外では最近「サムライバーテープ」という呼び名でも親しまれているんだとか(=゚ω゚)ノ



~名前の由来~

真田という名がついていますが、オリジナルで考案したというわけではなく
そのルーツは現在のネパールなどの南アジア地方ではないかと考えられており、
鎌倉時代頃に日本に伝わったのではないかとされています。

真田一族は信州上田にいた頃にこの紐の製法を習得していたと言われていますが、
確証となる古文書は殆ど残っていないそうです。


真田父子は九度山で蟄居生活を送る中でその紐を製作し、村人にも織り方を伝え、そして紐を売る事で収入を得て生活の助けとしながら同時に世の情勢を探っていたと言われています。
商人達が「真田の作った強い紐という売り文句で行商したことから、真田紐という名前が諸国に広まり定着したとする説が一般的です。



元々は織機ではなく腰機(こしばた)といって、木や棒と腰を使って織る方法をとっていたと言われており
「真田丸」にもそんなシーンが登場します。

今回は織機を使っての手織り体験(=゚ω゚)ノ
まずはお手本を見せて頂きます。

説明をしながらもスイスイと織り進んでいく様子は流石。見ていて気持ちがいいです。



紐の模様は縦糸の配置で決まります。
横糸を通して織るのですが、不思議なことに表面に横糸は出てきません(゚Д゚)ノ
これが真田紐の特徴なんだそうです。



今回はストラップづくりに挑戦('ω')ノ
動作としては難しいものではないのですが、繊細な力加減を要するため
とにかく最初はぎこちない動きになります(汗)
でも、とっても面白いです。以前体験した再織りとはまた違った楽しさがあります♫
約8センチほどを織るのにだいだい10分~15分という感じでしょうか。



今回私たちが体験したのは「織り」の工程のみですが、出来上がりまでは様々な工程があります。

・糸巻き
・整経(たて糸準備)
・機かけ
・織り
・加工



こちらの工房では糸染めもされています。
藍(あい)・棕櫚(しゅろ)・桃・桜・柿・ヨモギなどを使った草木染め
藍は葉を摘んでミキサーにかけて色出し
桜は蕾の時期に枝を切って煮だすんだそうです。
綿は染まりにくく、絹は染まりやすい。個性があって面白いですね。
自然の恵みから生まれる優しい色合いは見ているだけでほっこりします( *´艸`)



九度山の位置する一帯は古くから木綿栽培が盛んな土地で川上木綿の産地でもありました。
紐の材料となる木綿が手に入りやすかったというのも、真田紐がこの地に根付いた一因であったのでしょうね。


今年のGWからは工房裏の畑で綿の栽培を始め、無事に収穫が出来たんだそう!
綿の実って、間近で見たのは初めてかもしれません。
こんなにもかわいらしいんですね(*^^*)



工房では真田紐の手織りストラップなどが販売されています。

鯉のぼりのようなルックスがお魚に見えるところからつけられたオトトという名前
色とりどりに並ぶ様子がとても可愛いですね( *´艸`)
現在、真田紐として世に出ている物は殆どが機械織りと思っていいらしく
こういった房を付けることができるのは手織りならではなんだそうですよ。

ちなみに厄除けの真田紐は今年の1月から販売開始した人気の商品。
ご近所の遍照寺さんでご祈祷を受けた五色の糸の色は五仏に由来しているんだそう。
とってもご利益がありそうですよね♫



真田紐の文化を後世に伝えたい
そんな想いで活動している有志の皆さんは現在16名
主婦の方、仕事のある方、それぞれの生活と両立しながら運営されています。

予約制の体験には色んな方が訪れますが、真田丸が放映されてからは観光の方がメイン。
特に去年の10月は体験希望の方が殺到し、大忙しだったそうです。
夏休みには地元の小学生が来たりすることも。

糸の色と配置で、まさに無限の柄の組み合わせができる真田紐
色合わせが楽しい!と仰る有志の方もいました。

時が経っても形を変えずに使われているもの、普遍的なもの
人の手が作り出すもの
そんな文化をしっかり守り、伝えること
皆さんの温かい笑顔と、手仕事の風景に出会えたことで
大切な何かをおすそ分けしてもらえたような、そんな気持ちになりました。



真田幸村の足跡を追って2回にわたりお届けした九度山編。いかがでしたか??
その歴史に想いを馳せると、約400年前に伝えられた真田紐の文化が今もこの地に根付いていることがとても嬉しく、感慨深いものに感じられます(*´ω`*)
興味を持たれた方は、ぜひ一度体験してみてくださいね♬

★今回お邪魔した「真田紐工房」の情報はこちら★



住所:九度山町九度山1390-1
TEL:0736-54-2237(九度山町中央公民館)
体験料:500円/名 
駐車場:なし(近隣のパーキングをご利用下さい)

※体験は予約制です。詳しい内容についてはお問合せ下さい。
 

真田幸村ゆかりの地 九度山・真田ミュージアム

カテゴリ : FJ CRAFT的リコメンスポット
こんにちは、SNS担当の田上です(*^^*)
先週からぐんと気温が下がり、すっかり寒くなりましたね。
木々も色づき紅葉狩りにお出かけする方も多いのではないでしょうか??
ここ橋本・伊都地方では「高野山麓世界遺産アクセスバス周遊キャンペーン」が実施されていますね♫
沢山の見どころの中から、今回は「
九度山エリアにスポットを当ててお届けしたいと思います(=゚ω゚)ノ

古くから高野詣の玄関口とされ、歴史ある昔ながらの町並みが残る和歌山県伊都郡九度山町
昨年の大河ドラマ真田丸の舞台となったことで一躍有名となりましたね(*´ω`*)



ここ九度山は、堺雅人さん演じる真田幸村(さなだゆきむら)がその生涯で一番長い時間を過ごした地です。
町中を歩いていると、あちらこちらにその足跡を感じます。


そんな真田幸村のことをもっと知りたい!
ということで、まず訪れたのは九度山・真田ミュージアム
昨年3月13日にオープンしたこちらの施設では今なお後世に語り継がれる
真田三代(昌幸・幸村・大助)の生涯を知ることができます(=゚ω゚)ノ


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立派なお屋敷のような門構えの美しい建物。
扉にはおなじみ真田幸村の旗印「六文銭」が施されています。
幸村と言えばこのイメージが強いですが、こちらの「結び雁金」も真田家の家紋なんですよ。
可愛い紋ですよね( *´艸`)


≪六文銭≫                ≪結び雁金≫     
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エントランスに足を踏み入れると、真田三代が甲冑姿でお出迎えしてくれます。
朱塗りの武具は赤備えと呼ばれ、戦場で目立つ赤はごく一部の精鋭部隊にのみ限られていました。
赤には「誉れ」や「武勇」の意味が込められているそうです。


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では、順路に沿っていざ参りましょう♫

まずは物語の主役たち、真田昌幸(父)・真田幸村(子)・真田大助(孫)
真田三代を紹介したパネルからスタート。

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館内は
上田時代/九度山時代/大坂の陣/九度山異聞/真田伝説/十勇士伝説とエリア分けされています。

パネルや映像作品などもあって見応え十分!!

順を追って見ていくと、彼らが生きた戦国時代、真田家に起こった出来事などを
わかりやすく理解することができます。


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真田父子がここ九度山で暮らすきっかけとなったのは、1600年の関ケ原の戦い
西軍についた昌幸・幸村は敗者となり、本来は切腹となる所でしたが
徳川方についた幸村の兄・信之らの嘆願により死罪は免れます。
しかし、徳川家康より配流(罪人を辺境や島に送る追放刑)を命じられることに…

配流先は高野山。
父子はしばらく蓮華定院に滞在しますが、当時は女人禁制で妻子と暮らせなかった為
麓の九度山へと移ります。


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14年に及んだ九度山での生活は史料に乏しく、その暮らしぶりは殆ど解明されていないそうです。
配流には幸村の妻子、さらに近臣の16名が従ったとされていますが、
実際は家来を100名ほど同行したと言われています。


幸村はここで嫡男・大助はじめ沢山の子宝に恵まれますが、その暮らしぶりはとても厳しく、
昌幸から息子達に生活費の工面を無心した書状が30通ほど残されています。


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そんな九度山時代に考案されたのが上田地方の紬技術を応用した真田紐」
「真田の作った強い紐~♫」
という売り文句で、家臣達に行商させて生計を支えていたとも言われていますが、
世の動向を知りたかった真田父子にとっては諸国の情勢を探る為の良い手段だったのではないか?
と推測されます。


九度山エリアにはシアタールームがあり、映像からも当時の様子を知ることができます。
父と子の想いに思わず胸が熱くなりました(/ω\)

雌伏(しふく)=人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと

真田父子が九度山で過ごした14年間はまさに雌伏の日々。
しかし、その想い叶わず父・昌幸は病で亡くなります。享年65歳。

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昌幸の死から3年後、幸村の元に待ちわびた援軍の依頼がやってきます。
この時の戦いが「大坂の陣」
豊臣家からの恩義に報いる為、出陣を決意する幸村。
ちなみに、支度金として渡されたのは現在の貨幣価値で約7億5000万円!破格のスカウト料ですね。

監視の目をかいくぐり、息子・大助と共に出陣した幸村一行。
九度山からは130名、根来勢も含め約300名ほどが大坂城に入城したと言われており
諸説ありますが、九度山~橋本~河内長野のルートが有力とされているようです。
記録では10/9に出発して10日に到着…たった二日で大坂城まで!?
その脚力と体力に脱帽です(;゚Д゚)

この大坂の陣こそが、真田幸村、人生最後の大舞台となります

大河ドラマのタイトルにもなった「真田丸」大坂冬の陣の際、幸村が大坂城の南外側に築いた
小さな砦(出丸)のこと。難攻不落のこの砦を前に徳川勢は退却。
真田隊が圧倒的に勝利し、その武名は敵味方に響き渡りました。


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翌年の大坂夏の陣では、講和の条件によりこの出丸等が取り壊され大坂城は本丸だけの状態に。
劣勢の中、幸村は徳川方の大軍と交戦しながらついに家康本陣への突入に成功!

あと一歩で家康の首を取れる所まで迫るのですが…討死。享年49歳でした。

幸村の子・大助は父の命により豊臣秀頼の元へ。大坂城の落城後、秀頼らと共に切腹。
その短い生涯を閉じます。
悲しい最期です。でもそれが武士の本懐というものなのでしょうか。

合戦の様子は展示されている「大坂夏の陣図屏風」に生々しく描かれており
「大坂の陣合戦解説動画では各武将の陣地の動きがCGで図解されていて、
当時の戦況が詳しく説明されています。
幸村と大助のエピソードも盛り込まれ、必見の内容です。


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不遇の状況にあっても武士としての誇りを捨てず、いつか来るその日の為に備えていた父と子。
14年という長い時間の中でも決して消えることのなかった心の炎。

一体どんな気持ちで過ごしていたんだろう…なんて、いつしか感情移入している自分がいて驚いたのですが、
ここに来た人は少なからずそんな気持ちになるのではないでしょうか??


真田屋敷を模したからくり部屋はまるでその当時にタイムスリップしたかのよう。
リアルな仕掛けがあちらこちらに…是非、実際に体験してみてください。


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日の本一の兵(つわもの)」と讃えられる真田幸村

その魅力について副館長の中野さんがおっしゃっていたのは武士としての義を貫く潔さ

次男として生まれ、家督を継ぐことができなかった幸村
人質になった機会に直江兼続、大谷吉継、石田三成、豊臣秀吉らから多くを学びました
そして、徳川家康が最も恐れたと称される父・昌幸からは、軍略だけでなくその志をも受け継いだことでしょう

幸村と戦った武将の多くがその忠勇に敬意を表したことに加え
主君に命を捧げ最後まで戦い抜いた姿は多くの人の心を掴みました
江戸時代には錦絵や軍記物として盛んに描かれ、ヒーローとして庶民の喝采を浴び、
その名は後世に永く伝わる事となっていったのです。


九度山町では戦前から、幸村の命日の5月に「真田まつり」が開催されており、
真田父子がこの土地の人々から今なお愛されていることがよく分かります。

九度山ゆかりのヒーロー、真田幸村。そして真田三代の軌跡
今なお伝説として語り継がれるその理由を、ここに来て感じてみてください♫

館内はとても見やすく、大人も子どもも一緒になって楽しめる見どころたっぷり。
歴史ファンならずともお勧めの施設です(=゚ω゚)ノ
お忙しい中取材にご協力下さった副館長の中野さん、スタッフの皆様
この度は本当にありがとうございました(*^-^*)


次回は真田紐にスポットを当ててお届けする予定です。
九度山編、まだまだ続きま~す♫

★今回お邪魔した「九度山・真田ミュージアム」の情報はこちら★

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和歌山県伊都郡九度山町九度山1452-4
TEL:0736-54-2727
URL:https://www.kudoyama-kanko.jp/sanada/

開館時間:午前9時~午後5時(最終入場 午後4時半)
休館日:月・火曜日(祝日の場合は営業・翌平日休館)
入館料:一般、団体により異なる
駐車場:なし(周辺駐車場をご利用下さい)

★現在、特別企画展として「大坂の陣 豊臣方の武将たち展」が開催されています(~平成30年3月25日まで)

大坂の陣を戦った著名な武将たちにスポットを当てたこの企画展。
12月10日までは大坂城天守閣所蔵の伝真田幸村所用の甲冑【鉄二枚胴具足】が特別展示されています。
甲冑には♡の形のようなモチーフが。これはイノシシの目を表しており、火や悪霊から持ち主を守るという意味があるんだそう。
副館長さんから教えて頂いた豆知識です('ω')ノ

行かれた方は是非探してみて下さいね!この機会をお見逃しなく!!
 

花と緑のオアシス♫和歌山県植物公園緑花センター

カテゴリ : FJ CRAFT的リコメンスポット
こんにちは('ω')ノSNS担当の田上です。

昨夜は中秋の名月でしたね♫美しいお月様、見ることができたでしょうか??
今日明日はちょっと冷え込んでいますが、10月といえばとっても過ごしやすい時期。
秋晴れの日にはピクニックなんかもいいですよね~♫
 
今回は、そんなお出かけ気分を満足させてくれそうな場所をご案内したいと思います。

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お邪魔したのは、和歌山県岩出市にある「和歌山県植物公園緑花センター
昭和54年5月に開園したこちらの施設、”花と緑に親しめる憩いの場”として和歌山県民にとっては馴染み深い所で
学校行事にもよく利用される定番のおでかけスポット♫


10ヘクタールを超える広大な敷地内には
パノラマ花壇、梅園にあじさい園、温室や大きな遊具のある広場等があり、連日多くの人が訪れています。


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大人から子供まで楽しめる充実の園内はそれだけでもおススメなのですが
特筆すべき点は…なんと
入場料が無料なんです(*ノωノ)‼

広くお客様に来て頂きたいという想いから無料化に踏み切ったのは昨年4月のこと。
入場料のみならず駐車場までタダで利用できるなんて更に驚きなのですが
子育て世代にとって無料で利用できる施設は本当に有難く(私も良く利用させて頂いています)
沢山の方が喜んでいらっしゃるのではないでしょうか??


その影響もあってか、年間来場者数は以前に比べて1.5倍増の約18万人。
お花見シーズンには1日4000人もの来場者があるという人気施設
「緑花センター」の魅力についてご紹介してゆきたいと思います(=゚ω゚)ノ

花壇上から.jpg

エントランスの建物を通り過ぎると園内を広く見渡すことができます。
自然の美しさが楽しめる憩いの場所という表現がぴったりの景色。

しばらく進むと左手にガラス張りの大きな
温室が見えてきます。

温室入口.jpg

温室内には南の国を思わせるちょっと珍しい植物達が

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普段お目にかかることのない食中花や人の背丈ほどもあるサボテン。
ちょうどフルーツが実る時期だったので、バナナやパパイヤ、珍しいパイナップルの花なんかも見ることができました。
小さな滝とせせらぎの音。癒されるひと時です。



綺麗な黒い羽根の蝶が優雅に飛び回っていました。
普段見る事のない植物にテンションの上がるスタッフ達。
大人の遠足みたいです。

温室を出て遊歩道を歩き、わんぱく広場を目指します。
リニューアルされた大きなアスレチックがお出迎え(=゚ω゚)ノ

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こちらの広場は工夫をこらした色んな遊具がいっぱいで、子ども達に大人気!!
低年齢のお子様から大きなお子様まで幅広く楽しめるので1日中遊んでいられますね。
とにかく広い場所なので大人数でも広々と遊ぶことができそうです。
 
バランス感覚を鍛える、足ツボを刺激する、というような大人向けの遊具もあったり
休日は沢山の親子連れで大賑わい間違いなしです(=゚ω゚)ノ

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わんぱく広場のすぐ裏はハス池が。見頃には早朝開園がありハスの花が楽しめます。
橋を渡ると芝生広場に到着(=゚ω゚)ノ

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パノラマ花壇が一望できるこの広場は、緑花センターのスタッフさんおススメのスポット。
芝生にシートを広げてお弁当を食べるのにもぴったりですね。
和歌山県下随一の広さを誇る花壇には約2万株の花が咲いています。




ケイトウ、コスモス、マリーゴールド、ベゴニア、サルスベリ、、、
晩夏~秋にかけて見頃を迎える花が咲き揃う景色はとても見応えがありますね。
秋が深まると、皇帝ダリアや秋バラなどまた違う花を楽しむことができます。

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こちらのフワフワした花は「酔芙蓉(スイフヨウ)」という名前。
一日花で、咲き始めの朝は白ですが夕方には赤く色づいて散っていきます。
これをお酒を飲んで赤ら顔になった様子に重ねてこの名が付いたそうです。

花の名前の由来なんて、普段考えたこともありませんでしたが…
こんな風に知ってみると案外面白いものですね( *´艸`)

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ちなみに取材日はお彼岸の頃だったのですが、この時期に咲く花といえば「彼岸花
別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ばれ
サンスクリット語で天上に咲く赤い花という意味があります。


10月には”山里の貴婦人”という愛称で知られる「キイジョウロウホトトギス」を鑑賞することもできます。
紀伊半島特産種のちょっと珍しい植物で、乱獲により絶滅が危惧されており
県のレッドデータブックにも掲載されているんだそう。可愛いお花ですね(*´ω`*)

キイジョウロウホトトギス.jpg

園内を探索する楽しみ方は勿論のこと
ここ
緑花センターでは年間を通して多数の催し(教室・イベント等)が開催されています。

定期開催の「ボタニカルアート教室」や「寄せ植え教室」をはじめ
お花を育てている人向けに「アジサイの剪定」や「バラの手入れ教室」「洋ランの育て方教室」なども行っており女性だけでなく男性の受講者も多いんだそうです。
週末には盆栽や植物の展示会等もあり、沢山の人が訪れます♫
 
ボタニカルアート.jpg盆栽展.jpg

和歌山県内からは勿論のこと泉南からのお客様も多く、特に来場者が増えるのが4~5月と9~10月。
一年の中で最も賑わいをみせるお花見の時期には
お部屋でお食事を楽しみながら桜を楽しむことができるプランもあり、大変人気があるんだそう♬


ちなみに今月10/19には「郷土食カフェ」というイベントも開催されます。
郷土料理の伝承をテーマに、地元那賀地方の美味しいものを堪能できる地産地消フェア♫
150食限定の郷土食ランチ(予約制)もあるそうです。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/130200/documents/kyoudosyoku.pdf


季節ごとに違った顔を見せてくれる花々たちを目で見て、触れて、香りを楽しんだり
公園で思いっきり遊んだ後はお弁当を食べながらピクニック
のんびり遊歩道を歩いたり 夢中でシャッターを切ってみたり
思い思いの過ごし方ができる場所(*^-^*)
世代を問わず愉しめることが最大の魅力ではないでしょうか?

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今回は取材で訪れましたが、やはりここはいつ来てものんびり気分になれて、リフレッシュできる場所
鳥のさえずり、吹き抜ける風、自然を感じながらただ歩いているだけでも
心にふと潤いをもたらしてくれるような…そんな気持ちの良い場所です。

通勤の道すがらでよく見かける花や、ご近所の庭先に咲いている花たち
それぞれにみんな名前があって、その名前にもちゃんと意味があって
そんな普段は考えもしないようなことも、知ってみると見慣れた風景がちょっと特別に見えたりして( *´艸`)

訪れたことが無い方は勿論、しばらく行ってないなぁ…という方もぜひ足を運んでみて下さいね。
今の季節、特におススメです!お忙しい中取材にご協力頂いた上谷さん、スタッフの皆様
この度は本当にありがとうございました(=゚ω゚)ノ



★今回お邪魔した「和歌山県植物公園緑花センター」の情報はこちら★

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〒649-6211 和歌山県岩出市東坂本672
TEL:0736-62-4029
URL:http://www.w-botanicalgarden.jp/

開園時間:9時~17時(入園は16時半まで)
休園日:毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)年末年始他
入園料:無料
駐車場:無料 約500台(EV200V充電設備1台)
園内ルール:ペットの持ち込み禁止等
 
※詳しくはHPでご確認ください

 

世界遺産◆聖地高野山◆で写経体験

カテゴリ : FJ CRAFT的リコメンスポット
こんにちは(*^^*)SNS担当の田上です。

”暑さ寒さも彼岸まで”と言いますが、早くも朝晩の涼しさに秋を感じる今日この頃。
秋といえば行楽シーズン!
紅葉なんかも楽しめる季節ですね。
そんな秋のお出かけにぴったりなスポットとして今回は「高野山をご紹介したいと思います。

弘法大師・空海が開山し、真言密教の聖地とされる高野山
2004年に世界遺産に登録され、2015年には開創1200年を迎えました。
今や、人気の観光地として国内外問わず知られているのではないでしょうか??

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和歌山県の北部に位置し、標高約800メートルの高地であるため「下界」より気温が10℃ほど低くなることも珍しくありません。
取材に訪れた日は8月だったのですが、時折涼しさを感じることができるほどでした。

実家が真言宗で年に一度は必ず高野山にお参りに行く習慣があったため、馴染み深い場所でもあるのですが
昔に比べると海外からの旅行者や若い人が増え、お洒落なお店も出来て季節を問わず賑わっている印象があります。


そんなわけで、もう何度も足を運んでいる高野山なのですが、そういえば一度も体験したことがなかったなぁということが。

それはずばり「写経体験
早速体験してみようということで会場である大師教会へ

写経室に移動し、簡単な説明を受けます。
塗香(ずこう)を両手に擦り込むと白檀のような香りがほのかに漂います。
席につくと正面にいらっしゃるお大師様。ちょっぴり緊張。

塗香.jpg座敷.jpg

「写経の手引き」の通り、合掌・礼拝をしたら願文を唱え、その後写経に入ります。
障子から柔らかな陽の光が差し込む空間は音もなく静かで、落ち着いた気持ちになれます。

ー佛説摩訶般若波羅蜜多心経ー

から始まる般若心経は数多い経典の中でも多くの方々に親しまれるポピュラーなもの。
手引きの中に「文字数はわずか262文字ですが、一字一字願いを込めて心静かにお写経なさることをおすすめいたします」
という一文がありました。


しかし、この262文字がとーーーーーっても長いんです(笑)
何度か耳にしているので親しみはありましたが、実際写経をしてみると見た事もない漢字の多いこと多いこと(;゚Д゚)

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ただ、写経用紙にはうっすらと文字が印刷されているので、お手本を元にそれをなぞってゆくと誰でも般若心経を書く事ができるという有難いシステム(*´ω`*)
おかげで、心折れることなく筆を進めることができました。

かなえさん.jpg尾さん.jpg

実際に写経体験をしてみて思ったことは「とにかく集中できる」ということ
筆で書きなれない字を書く、という普段にはない行為に一生懸命向き合うことで自ずと集中力が高まり気付けば無心になっている…という感じでしょうか。
説明も含め所要時間はだいたい約一時間くらい。
予想通り足は痺れ、とっても右手が疲れましたが体験してみて良かったです( *´艸`)

心を込めて写経することにより、心身ともに健康になり、一切の苦厄が去り、周囲の人々までが幸せを受けると弘法大師は説いています。
気軽に参加することができますので、高野山にお越しの際にはぜひ体験することをおススメします(*ノωノ)

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さて、世界遺産にも登録されているだけあって見どころ満載な高野山ですが
ここからはちょっと有難いスポットをご紹介したいと思います♫

まずは伽藍・御影堂の前にある「三鈷(さんこ)の松

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ここにくるといつも複数の人が下を向いて何かを探しているんです
なにをしているんだろう?と聞いてみると

「先が三つになっている松の葉を探してるんです」と教えてくれました

どうやらここには珍しい松の葉があるらしく・・・

その言われは

ーー空海が唐から帰国する時に、日本の何処で真言宗を広めたら良いのかという願いを込めて日本に向かって三鈷杵(さんこしょ)と呼ばれる仏具を投げました。
帰国後、空海は三鈷杵を見つけるために旅に出るのですが、その三鈷杵があったのが高野山の壇上伽藍にあるこの松の木だったのですーー

三鈷杵というのはこのように、先が3つになっている仏具です。

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この松の木から落ちてくる葉っぱには三本葉があり(通常は二本葉)このようなことから三鈷の松と呼ばれるようになり
その三本葉を見つけることができたら
弘法大師空海のご利益を得られる
三つの福をあり良いことが起こる

などと言われているそうです。

それならばと探してみましたが見つからず…
やはりなかなかお目にかかれない代物なのかなと推測できます。
でも気になったので、その縁起のよい松の葉を見つけた方の画像をお借りしました。


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ずっと下を向いて探し続けるのはちょっと大変ですが、ぜひ探してみてくださいね( *´艸`)


続きましては「六角経蔵(きょうぞう)

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鳥羽法皇の皇后であった美福門院が、鳥羽法皇の菩提を弔うため、紺紙に金泥(きんでい)で浄写された一切経を納めるために建立された経蔵。
基壇(きだん)付近のところに把手がついており、回すことができるようになっています。
この部分は回転するようにできており、一回りすれば一切経を一通り読誦した功徳を得るといわれています。
チベットのマニ車にちょっと似ていますね。


六角経堂2.jpg

何度も通っておりますが、いつも完全にスルーしていた場所です。
動かすことができるだなんて、全く知りませんでした。
まさかそんなご利益があっただなんて…(/ω\)
というわけで、今回は全力で回しておきました。
もの凄い力が要るのかと思いきや、女性2人でもスムーズに回すことができました。
その様子を「なんだなんだ??」と言わんばかりに見ていた人達も集まってきてこの後ちょっとした賑わいを見せていました。

お昼ご飯は「中央食堂さんぼう」へ

高野山らしいお料理をお手頃な価格で頂けます。種類も豊富。
今回は精進あんかけ定食を注文しました。
出汁がしっかりしていて、素朴ながら満足感がありました。
初めて食べた大豆ごはんが美味しかったです。

21389529_1150286528436935_1298258299_o.jpgさんぼう.jpg


あまり観光目的で訪れたことのなかった高野山

記事を書くにあたって、今までとは違う目線で歩いてみたら新たな発見と出会うことができました。
見知った場所と思っていたのに知らないことも沢山あって、まだまだ奥が深いなぁということを思い知らされました。

ちなみにこちらは開創1200年に合わせ172年ぶりに復活した中門に安置されている四天王像。
どちらも胸にブローチのように昆虫をつけているんです。ちょっと可愛いですよね( *´艸`)
広目天は蝉、増長天はトンボを。

蝉.jpgとんぼ.jpg

これにはちゃんと意味があって

蝉は大きな鳴き声を遠くまで届けて存在感を示す
トンボはまっすぐ前にしか飛ばない。前進あるのみ

というところから、広目天の蝉は威嚇の姿勢を
増長天のトンボは悪を通さない。後ろにしりぞかないという強い姿勢を表しているんだそう

聖なる場所を護ってゆくんだという気迫が感じられますね。

高野山には他にも沢山の見どころがあります。
金剛峯寺、奥之院、大伽藍、根本大塔内の立体曼荼羅…など並べるときりがありません。

季節ごとの行事やイベント、四季の移ろいとともに変わりゆく風景の美しさも見応えがあります。

南海電車に乗って車窓の景色を楽しみながら向かうもよし、ドライブがてら向かうもよし
秋のおでかけ候補として少しでも参考になればと思います(=゚ω゚)ノ
ちなみに駐車場は何ヶ所かありますが、ハイシーズンには満杯になることも予想されますのでご心配な方は公共交通機関を使うことをお勧めします。

中門.jpg水かけ地蔵.jpg


★写経体験についての情報はこちら★

〒648-0294 和歌山県伊都郡高野口町高野山347
高野山大師教会(写経室)
TEL:0736-56-2015
http://www.koyasan.or.jp/experience/

受付時間:午前8時半~午後3時(毎日受付)
料金:実修料100円/御奉納料1000円
※詳細はお問合せ下さい
 

パイル織物の町高野口と再織(さいおり)体験

カテゴリ : FJ CRAFT的リコメンスポット
こんにちは♫SNS担当の田上です。
8月になり、夏真っ盛りの今日この頃。
花火にビールに盆踊り。週末になると、地元では夏祭りが行われています♫

地元といえば、ここ高野口町は明治時代からパイル織物の生産地として知られ
国内でもトップクラスの高い生産高を誇っています。

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パイル織物とは織物の基布に毛(パイル糸)が織り込まれている有毛布地のことで、独特の光沢と風合いが特徴的。
「アザラシの毛皮に似た布地」ということから別名
シール織物・シールメリヤスとも呼ばれます。
毛が抜けにくく丈夫なので、寝装寝具・インテリア用品・洋服やファッション小物・生活用品・ぬいぐるみ・車両用シート・カーマット等、様々な用途に使われています。

今回は地場産業の歴史と文化を知るべく、橋本市高野口町にある『パイル織物資料館』にお邪魔してきました

中.jpg資料館中.jpg

趣のある良い建物の中に入るとずらっと手織り機が並んでいます
ここでは、パイル織物のルーツとなる再織(さいおり)について学ぶことができ
めずらしい手織りの再織体験をすることもできます(=゚ω゚)ノ

この再織がうまれたのは明治10年のこと。
当時、高野口に在住していた前田安助氏が、その頃ヨーロッパで盛んに製作されていたシェニール織りを参考に独自で研究を重ね創案されたと言われています。

模様の元となる生地を一度織り上げる→タテ糸にそって裁断→モール状の糸に仕上げる→そのモール糸をヨコ糸に使い再度織り上げる
その工程から2度織る=再織と名付けられました。

再織りモール.jpg

資料館に当時の製法を伝えるものが残っていたのですが、それはもう気の遠くなるような緻密さと正確さ
なにより根気が必要であっただろうと推察できるものでした。

今はある程度コンピューターで計算できたりするするらしいのですが、それでもやはり新しい柄の開発をするのはとても大変な事なんだそうです。

織りあがった布は綿100%で表裏に全く同じ柄模様を表現します。

再織り花柄.jpg

気品ある色合いと柔らかで独特の手触りから「幻の織物」と呼ばれ国内外で好評を博しましたが
工程が複雑かつ手作業による技術に頼り機械化の研究が行われなかったため
昭和35年頃を境に姿を消すこととなります(´゚д゚`)

歴史ある再織をもう一度甦らせようという動きがあったのは昭和58年以降
紀州繊維工業組合の振興対策事業の一環として機械化の研究に取り組み
試行錯誤の末、今日の新しい再織が完成したんだそうです( *´艸`)
平成10年からは「再織手織り教室」も開催されていて、希望すれば体験教室に参加することもできます。

というわけで今回は、初の再織手織り体験に挑んでみました。

体験.jpgかなえさん.jpg

イメージしていたものよりはこじんまりとしたサイズ感の手織り機
ちょこんと座るとおさまり具合がちょうど良いです

織り機に触るのが初めての二人
担当の池田さんが優しくレクチャーしてくれます
よくある花柄など模様のあるものは難しいので、まずは「やたら織り」と言って柄のないものを織ることで、打つ動作と横幅を合わせることを覚えます

手元.jpg

操作方法はとてもシンプルで、左右の足をペダルに乗せて踏んだり戻したりしながら
横糸をくぐらせて織る、という動作を繰り返します
機織りといえば、真っ先に思い浮かぶのは「鶴の恩返し」ですが
ギッコンバッタンという大袈裟な動きや音をするというより、静かに織り進んでゆくという感じでした

約2時間ほどの体験だったのですが、私個人の感想としては
「ひたすら織り続けたい!」と思えるくらい非常に楽しかったです♫
とにかく集中できます。木の優しい音も心地いいですし、達成感もあります( *´艸`)

教室風景.jpg

教室も見学させて頂けるということで、ちょっとお邪魔してきました。
クラスは週2回で常時6~7名の生徒さんがいらっしゃるとのこと。

教室の方でも最初はやたら織りから始めます。
それができるようになったら、柄を織る事に挑戦!!
約62柄から選ぶことができるのですが、初めての方はだいたいこの16-Aという柄から始めるんだそう(真ん中の黒地の柄)


見本.jpg

こんな難しそうな柄、最初から織れるの??と思いますよね?
どうやら糸にガイドとなる印がついているので、それに合わせて織っていけば大丈夫!なんだそうです。
難易度があがると印のないものもありますが、その場合は図案を見ながら合わせて織ってゆくんだそうです。


ちょっと生徒さんにもお話を伺ってみました♫

生徒さんハンカチ.jpg

この爽やかな花柄を織っていたのは地元高野口在住の女性
夏らしくて素敵ですね~♡こちらはミニハンカチ
こんな風に柄を合わせてゆきます



地元の情報誌の広告欄がきっかけで通い始め、もう約3年ほどになるんだそうです

教室について尋ねてみたところ

「とにかく織っているのが楽しい!!作れるものも実用的なので自分でも使いますが、プレゼント用にもよく作ります。
この場所も好きで、何もなくても来たくなるくらい」


と満面の笑みで答えて下さいました(*^^*)


特にマフラーがお気に入りで今まで30本は作ったとのこと
プレゼントにすると、とても喜んでもらえるんだそうです( *´艸`)
自分の好きな色が選べたり、組み合わせ次第で自由度が高いのも醍醐味と仰っていました

生徒さん.jpg

こちらの生徒さんが織っていたのは、鮮やかな黄色に美しい模様
これはトイレのタオルとして使う予定なんだそうです
パッと華やぐ美しさがありますね♬

再織で織った布地はとても肌触りが良いのですが
綿100%ということもあり、吸水性が抜群で洗濯もしやすい
そしてとてもよく乾くんだそうです!
手を拭いたハンカチくらいなら、夏場なら鞄に入れていてもいつの間にか乾いていたりするんだそうで

普段使いにぴったりですね(*´ω`*)

この方は、再織のハンカチをもらったことがきっかけでここに見学に来て、その場で受講を決められたそうです。
お休みもありながらトータルで2年くらい経つそうなんですが

なんと岸和田の方からバスや電車を乗り継ぎ約二時間半!もかけて通っているそう

「何も考えず夢中になれるし、作品ができるととても嬉しい。
先生の指導も良いし、生徒さんもいい人ばかりでここに来るのが楽しいんです(*^^*)」

と、嬉しそうにお話してくれました。

お二人ともベテランさんなので、タオルくらいのサイズだと3時間半ほどで織ってしまうんだそう‼
すごいですね~

個人差はありますが、平均的に1クール通えば一人で柄を織れるようになるそうです。

生徒さんボーダー.jpg

こんな風に好きな色でボーダー模様を織っている方もいらっしゃいました
再織=黒地に花柄のイメージが強かったのですが、実はやり方次第でかなりオリジナリティのあるものが作れるんだなというのが一番の発見でした。

教室で織ったものは、希望があれば業者さんに出して加工もしてくれます
エプロン・帽子・鞄・ポーチなどは寸法や形に希望があればかなり忠実に再現してくれるんだそうです。
自分の織った布で世界にひとつだけの再織をつくることもできますね!( *´艸`)

物販かばん.jpg


過去には織物好きな方が横浜から通われたり、生徒さんに教える為に再織を勉強したいと千葉の方が泊まり込みで来られることもあったり
男性の方で10年近く通われた方も!

今通っている生徒さん達は、和歌山の紀北地方や南大阪方面からの方が多く
リピーターさんや口コミで来た方が殆どなんだそうです

確かに、講師の池田さん、杉村さんもとても気さくで話しやすい方で生徒さんも明るく楽しい方ばかり♫
こんなにも和気あいあいとした雰囲気だったら通いたくなってしまいますね。

さて、この日の体験で出来上がった作品がこちら

DSC_9291.jpg


カラフルですごく可愛いですよね~
古風なイメージのあった再織ですが、こんな柄だったら年齢問わず取り入れやすい♬
柔らかい風合いなので、とにかく手触りがいいのも嬉しい
今回は約50グラムの糸を織って40センチくらいの仕上がりです。

しかし、自分の織ったものをよーく見てみると
布の幅がちょっと狭い箇所があったり、ゆるくなってる目があったり・・・
糸の引っ張り具合や力のかけ方ひとつで仕上がりが変わってくるんだそうです
実際に体験してみてから、プロの方の作ったものをみてみると
その出来栄えの違いびっくり(;゚Д゚)当たり前ですが…(*ノωノ)

デザイン画を描き 糸を作り 織るところまで
沢山の職人さんの技術を必要とする再織という織物
近代化された今も、1日に15m程しか作ることができないというのも頷けます

こういった体験をすることでいつも思うのは
こんな風に人の手で作られていく物の良さ
量産される物とは違う、温かみや風合い、歴史に裏打ちされた確かな品質
”モノ”としての価値 そして ”ここにしかない”という価値
歴史ある産業に触れる機会はなかなかないもので、貴重な経験をさせて頂くことができました(*´ω`*)


復活した再織は、その独自性からまた評価が高まりつつあり
ファッション、インテリア用品等への新たな展開が進められています

「高野口パイルのブランド」を発信するための展示会も毎年開催されていて
2016年は東京原宿のラフォーレ原宿において約1000人を動員(=゚ω゚)ノ
自社製品の特長や強みをアピールする絶好の機会となっているんだそうです

展示会.jpg展示会2.jpg

ものづくりが好きな方、手芸や編み物、ファッションが好きな方
この記事を読んで興味を持たれた方は一度足を運んでみて下さいね♬
再織の手織りもぜひ体験してみてください( *´艸`)

紀州繊維工業協同組合の西さん、再織手織り講師の池田さん、杉村さん
今回はお忙しい中ご協力頂きありがとうございました(*^-^*)


★今回お邪魔した「パイル織物資料館」の情報はこちら★

外観.jpg

〒649-7205 和歌山県橋本市高野口町名倉1067
TEL:0736-42-3113
http://www.koyaguchi.com/siryo.html

定休日:土曜・日曜・祝祭日・年末年始・お盆
駐車場:あり
見学可能時間:午前8時半~12時/午後13時~17時半(見学は無料)

◆再織手織り体験
受講料:2000円+材料費(500~1000円)
所要時間:約二時間

◆再織教室のご案内
曜日:火・木
時間:13時30分~16時頃
料金:1クール(週1回×4)5000円+材料費

※見学及び体験等は要予約。詳しくはお問い合わせください。
 
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