和歌山県橋本市 フロアマット製作専門のFJ CRAFTは、縫製の美しさにこだわった商品を日本全国に販売しております。

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◆リコメンスポット◆紙漉き体験@紙遊苑(しゆうえん)


こんにちは、SNS担当の田上です(*^^*)

日中は気温が上がる日が多くなりましたね~
でも朝晩はまだ冷えます。今朝なんてちょっと暖房をつけてしまいました(*_*;
こんな時期は温度調節のできる羽織物が役に立ちますね。

さて
突然ですがここで質問です。
皆さんが「和歌山県といえば??」と聞いて連想するものってなんでしょう
梅、柿、白浜、高野山…

そんな感じでしょうか??
けれど、和歌山にはそのほかにも見どころが沢山!あるんです♫

このブログを見て頂いている他府県の方には、和歌山に行ってみたくなるような情報を
和歌山にお住まいの方には「ここって気になってたけど、こんな所やったんや!」
と思ってもらえるような情報をお届けできればいいなという想いから、新企画をスタートさせたいと思います。

題してリコメンスポット

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まずは、弊社FJ CRAFTのある橋本市周辺にスポットを当てて紹介してゆきたいと思います。

記念すべき第一回目のリコメンスポットは紙遊苑(しゆうえん)さん
NHKの大河ドラマ「真田丸」で話題になった真田幸村ゆかりの地、九度山町にある伝承体験資料館です

駐車場から見える趣ある石段をせっせと登ってゆくと立派な門構えが

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ここ紙遊苑は『勝利寺』というなんともご利益のありそうな名前のお寺の敷地内にあります。

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ここでは様々な工芸品の展示を行っているほか、高野紙(こうやがみ)と呼ばれる手漉き和紙作りを体験することができます。
紙漉き体験(´艸`*)とっても興味があります!!

というわけで、今回はこちらで初の紙漉き体験を行ってきました(*^^*)

まず、高野紙は別名:古沢紙(こさわがみ)と呼ばれていて
その歴史はとても古く、弘法大師が手漉き和紙の技法を伝えたとされています。

原料は楮(こうぞ)という植物です

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全ての工程としてはこんな感じ

【高野紙が出来るまで】――――――――――――――――――――――――――――――――――――

①楮(こうぞ)の採取・・・2~3年生の楮の葉の落ちたものから刈り取る

②蒸す・・・1晩水に浸け柔らかくしてから2~3時間蒸す

③皮むき・・・温かいうちに皮をむき白皮にする

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④煮る・・・ソーダ灰を入れ1時間ほど煮る。煮た楮の皮は灰汁をしぼる。

⑤叩き解かす・・・楮の水切りをして繊維の束をほぐすように棒で打ち続ける。

⑥漉く・・・水を張った漉き舟に叩き解かした楮とトロロアオイの粘液を加えてかき混ぜ
 紙簀と桁を使って3回ほどすくい取る。

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ちなみにこれはトロロアオイの粘液を作る過程
根っこ部分を薄めたクレゾールに浸けて、時間がたつと右のようなトロトロ状態になります

⑦干す・・・干し板に紙の縁を指先で擦って押さえ、天日で乾燥させる。

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工程については担当の下西さんが詳しくお話をしてくれました

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蒸して 皮をむいて 煮て叩く…
固い木が白い繊維状に変化するまでの工程がとにかく大変だそうで

木の皮やゴミをピンセットで取り除く作業に丸1日を費やしたり
ずっと叩きつける作業を繰り返したり…
聞いているだけでも途方もない作業のように感じました(>_<)

でも、昔はこんな風になんでも人の手で作っていたんですもんね
紙が木から出来ているっていうことも、久々に思い出しました(゚д゚)!
こういう話を聞くと昔のモノづくりを思い浮かべることができます

私達が体験したのは「⑥漉く」の工程
今回は色紙サイズとはがきサイズを作りました

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真剣です。ものすごく真剣な表情です(゚д゚)!
すくいあげて、表面をならすように慎重にフリフリフリ…の作業を繰り返します

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昔の人は、暖房施設なんてない状態でこの作業をしていたのかと思うと
真冬にこの作業をするのは本当に辛かったでしょうね、なんてことを話しながら

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大きいサイズよりも小さいほうが難しい印象でした
紙の厚みは漉く回数が多いほど分厚くなってゆくそうです
失敗してもまた戻せるので、やり直しも可能です(=゚ω゚)ノ

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漉く作業が終わったら、四隅のくっつきを上手にはがして…
次は水気を切る作業に移ります

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しっかりと上から押さえてタオルに水分を染み込ませてゆきます
ギュギュっ!!!と

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ある程度水分がなくなったら、そーーーっと簾(す)を外してゆきます
ちょっといびつですが、なかなかの出来栄えではないでしょうか?笑

紙漉き体験で実際に行うのはここまで(=゚ω゚)ノ

次はこのまま板をお庭に移動させて乾かす「⑦天日干し」の工程です
出来上がりを待つ間、施設内を色々と見学させて頂きました。
⇒結局小雨が降ってきたので和紙の受け取りは後日となりました 


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大小様々な凧が所狭しと飾られています。色鮮やかで珍しい形のモノが沢山(=゚ω゚)ノ

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ひとつひとつが素晴らしく、あまりに綺麗なので思わずみとれてしまいました。
これが空に飛んでいたら、きっと立ち止まって見惚れてしまうでしょうね~
入口のお部屋には紙漉き作業の可愛いジオラマもありました。

展示のお部屋を出て廊下を奥の方にすすんでゆくと、立派なお庭が!!
ちょうどカキツバタが沢山咲いていてとてもきれいでした

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このお庭、梅雨時期には紫陽花が、夏にはたくさんの朝顔をみることができるそうです。
春には桜、きっと紅葉も楽しめそうですね(*^^*)
小高い場所ゆえに眺望もすばらしく、かなり遠くまで見渡すことができました。

紙漉き体験ができる場所だということはなんとなく知っていたのですが
こんな風に工芸品や景色も楽しめるような場所だとは知らなかったので
色々な発見が沢山ありました( *´艸`)

今回の体験では、大変な工程をすっ飛ばして紙漉きの作業だけを体験させて頂いたのですが、もしかしたら前半の大変な工程が真骨頂なのでは?とも感じた私…

たまたま私達が訪問した日に見学に来られていた高野町の地域おこし協力隊の方が
「和紙の会」という集まりがあることを教えてくださいました。
高野紙に興味のある方はこちらの会も楽しそうですね。


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『和紙の会』 西細川活性化実行委員会

会場:旧西細川小学校
会期:毎月第一土曜 13時~15時

主宰:飯野尚子さん(連絡先 090-2196-1956)
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今回この企画がきっかけで「紙遊苑」さんに行ってみて気づいたことは
地元だといっても知らないことは本当に沢山ある!!ということ( *´艸`)
特に郷土の歴史や文化に関しては多々あります
実際行ってみたら新しい発見はもちろん
おもしろい繋がりや出会いもあったり(*^^*)

こんな風に、これからも色んな情報をお届けできたらいいなと思います♫


★今回お邪魔した「紙遊苑」さんの情報はこちら★

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開館日:午前9時~午後4時30分
休館日:月・火・年末年始
〒648-0151 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院749-6
TEL:0736-54-3484

http://www.kudoyama-kanko.jp/taiken/kamisuki.html

紙漉き体験したことないなーーーって方や、伝統工芸に興味のある方、紙が好きな方!!
なんかには特におススメのスポットですよ(^^♪
※紙漉き体験は要予約だそうです
 
2017-05-19 14:35:02 | コメント(0)
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